硬度と軟水って何?

「硬水」「軟水」ってどういう意味?

一般に、水は硬度により『硬水』と『軟水』に区分されます。

硬度とは、水中に溶けているカルシュウムイオンとマグネシュウムイオンの量で決まります。

一般的に軟水・硬水と呼ばれているのは、この硬度の数値のことです。

そして硬度分を多く含んだ水を「硬水」と呼んでいます。

軟水と硬水の基準にはいくつかの種類があります。

日本の区分

軟水 0~178mg/L未満 ドイツ硬度換算値 10°以下
中間の水 178~357mg/L未満 10°~20°
硬水 357mg/L以上 20°以上

WHO(世界保健機構)の飲料水水質ガイドラインによる区分

硬度
軟水 0~60mg/L未満
中程度の軟水 60~120mg/L未満
硬水 120~180mg/L未満
非常な硬水 180mg/L以上

また、硬度測定の簡単な計算は次の式で知ることが出来ます。

硬度=(カルシウム量×2.5)+(マグネシウム量×4)

市販の・ミネラルウォーター類(容器入り飲料水)なども、産地や処理方法などによって硬度分が違います。

もちろん、軟水もあれば硬水もあります。

欧米の水の硬度は、おおよそ、普段日本人が口にしている水道水の4~8倍のものもあります。

硬度が大きく違うと、殺菌消毒をしてあっても普段飲み慣れていない成分に胃腸は変調をきたします。

海外旅行でおなかを壊すのは雑菌などだけでなく、実は硬度の違いが影響するせいも多いんですよ。

パリなどの水道水でお湯を沸かすと、硬度が高いので、すぐにヤカンなど内側が真っ白になるのをご存じですか?

水道水でいれた紅茶なぞは、ひどいことになります。

そのせいか、パリのスーパーマーケットではミネラルウオーター類は みんなダースとかの単位で買って行くケースがよくみられます。

おかしかったのは、歯磨きの時のすすぎをワインでやってる映画がありましたね。

その例がパリでの水事情をよくあらわしているのではないでしょうか。