ヒトと水
ヒトの体のほとんどは水で出来ている
学校でそんな風に教え込まれましたし、テレビや雑誌などでもそんなことをよく耳にされると思います。
それでは実際にヒトの体はどれくらいが水で占められているのでしょうか?
それはヒトの成長ステージによっても異なりますが、成人で約60%、さらに赤ちゃんだと約80%が水分で構成されていると言われています。
そのため、人間にとって水は最も大切で身近な存在と言えるのではないでしょうか。
とはいえ、水を過剰に取りすぎても、細胞外液の浸透圧が極端に下がり、低ナトリウム血症による頭痛などの症状を引き起こしたりします。
また、逆に体の水分が不足してしまうと、脱水状態に陥り、眠気や脱力感、頭痛などを引き起こします。
脱水症状時の対策としてのスポーツドリンクを取る事を思いつかれる方は多いのではないでしょうか?
そのスポーツドリンクですが、ナトリウム濃度が非常に低いため、乳幼児の脱水時にこれを与えると、低ナトリウム血症から水中毒を惹起する危険性があります。
もしそのような事態が起こった時は病院で点滴による水分補給を受けた方が、早く回復し安全ですのでお気をつけ下さい。
また、幼児に限らず大人であっても水分の不足は血流が滞ったり、血栓をつくる原因となりますので、心臓等の循環器系に負担がかかり体調バランスを狂わしてしまう原因にもなってしまいます。
このように、生命の維持や健康バランスを保つためには、人体に最適な量で良質の水分摂取が必要といえます。
幼児期には特に配慮が必要といえるでしょう。